分離不安の解決は焦らない!離れることに慣れさせる!

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あなたの愛犬は人がその場から離れると鳴いたりしないでしょうか?

最近上記のような問題の問い合わせがよくあるので、対処法などをまとめますので参考にしてくださいね。

ただし、ご紹介する内容はあくまで一例であり、また、分離不安を取り除くトレーニングはしつけの中でも難しい部類に入りますので、改善しない場合にはご連絡くださいね。

今日レッスンを行った”レオくん”も最近分離不安の症状が出てきているのでご紹介します。

先月末から離れた時に鳴くように

レオくんはまもなく6ヶ月になるトイプードルの男の子です。

課題だった”トイレのしつけ”も今はクリアしてホッとしたところ、先月末から分離不安の兆候が見られるようになったとのことです。

子犬は日々ハイスピードで成長していきます。

人間も幼稚園、小学生、中学生、高校生と成長していく中でその時期特有の問題がありますよね。

例えば、赤ちゃんは何でも口に入れようとしますし、中学生や高校生は反抗するものですがそれは犬にも同じことが言えます。

犬は人間の約4倍ものスピードで成長していきますから一つの問題をクリアしてもすぐに次の問題が芽を出すのです。

今日のレッスンで飼い主さんに近況を伺ったところ、飼い主さんが出かけるタイミングに吠えたり、お風呂などリビングから離れた時に鳴くようになっているとのことでした。

実際にその状況を見たところ確かに出て行った瞬間から鳴く様子が見られました。

鳴き方や状況から分離不安の兆候だと判断しました。

分離不安は起こりやすい問題

分離不安は日本の住環境で起こりやすい問題の一つです。

いわゆる犬が人と離れると不安を感じること、それが分離不安です。

外出を含めて、人がその場から離れるのを察知すると不安を感じて呼吸が速くなったり、鳴くわんちゃんもいます。

ひどくなれば人の外出する雰囲気を少しでも感じれば鳴く子もいますし、留守中にずっと吠える子もいます。

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現在レッスンを受講中の”枢ちゃん”も分離不安を抱えていましたが、今は少しずつ緩和されてきています。

”枢ちゃん”のレッスンで効果的だったことも合わせてお伝えしますね。

分離不安を緩和するトレーニング

はじめにお伝えしますが、分離不安のレベルにもよりますが、この問題はそう簡単に直る問題ではありません。

日々の対応や外出に慣らしていくことで少しずつ改善されるのが分離不安なのです。短期間の成果を求めると愛犬を苦しめることにもなります。あくまで犬に合わせて”少しずつ”が重要なのです。

分離不安を緩和するためには”離れることに慣らすこと”と”自立を促すこと”の2つのしつけが必要なので分けてご説明します。

離れることに慣らすトレーニング

上着と鞄などの外出を予期させる行動をしても実際は外出しないことを繰り返す

分離不安が進行していると、人が上着を着る、カバンを持つなどの行動にとても敏感になります。

こういった”外出するサイン”を見ても、不安行動(速い呼吸や後追い行動)が落ち着くまで1日2・3回繰り返すことがポイントです。

予期していた出来事を見ても予期できない、不安を感じないことが目標

”外出を予期できないようにすること”これも重要な課題です。

犬は普段の飼い主さんの動きを細かく見ています。そのためあっという間に行動パターンを覚え、外出の前触れも理解するようになります。

上記のように、”外出を予期させる行動をして外出をしなかったり”、”外出パターンを変える”ことで予期させないようにすることは重要です。

外出前、帰宅時15分間の相手をしない

この項目は私のレッスンを受けている飼い主さんにはほぼ全員してもらっていることです。

外出と帰宅を大きなイベントにせずに淡々とこなすことが重要。

例えば、帰宅した時に大興奮している状況下で相手をすると、今度外出時に離れるのが億劫になりやすくなります。

自立トレーニング

要求に応えて関心を与えない

要求と聞くと”要求吠え”はすぐに思いつくでしょう。要求吠えに対して相手をしないほうが良いことは多くの方が理解されているかと思います。

要求には他にも”勝手に膝に登って甘える”、”おもちゃを持ってきて人の目の前に置く”なども入ります。

こういった行動に対しては基本的に対応すべきではありません。私個人としては問題を抱えていない子であればそこまで注意を払う必要はないと考えていますが、少なくとも分離不安を抱えている犬に対しては対応すべきではありません。

より人と犬との距離感が近づき、離れにくくなります。

関わる際には飼い主からを意識する

これは上記の内容と重なりますが、出来るだけ関わりはこちらから始めて終わることを意識しましょう。

もちろん、おもちゃ遊びもご飯をあげるのも当てはまりますよ。

後追い行動を止めさせる

分離不安の傾向にある犬の多くが飼い主さんについて回ります。

トイレやお風呂にまでついてくるわんちゃんも以外と多いものです。

分離不安の大きな原因は人と犬の距離感が近すぎることにあります。

解決への糸口は距離感を徐々に離していくこと。 そのために後追い行動を防ぐことは重要です。

枢ちゃんのしつけで効果的だったこと

枢ちゃんのトレーニングも様々な対策を試しました。

その中で効果的だったのは”外出を予期させる行動をしても実際は外出しないことを繰り返す”です。

かなり地味な内容なので大変ですが、様々なタイミングで繰り返すことで少しずつ反応が鈍くなっていきました。

レッスン当初はサークルの中で大好きなおやつを知育玩具(中におやつを入れられるおもちゃ)に入れても、いざ人が出て行くタイミングでは鳴いていたのですが、今では知育玩具に全力で集中しています(^ ^)笑

この結果から外出の予測を立てられないようにすることと、外出につながるこちらのサインに慣らすことは重要であり、解決への糸口なのです。

まとめ

ここまでの内容は分離不安の基本的な対応策です。

この他にも、普段から欲求が満たされているか、人と犬との関係性は良好かなどの問題も必ず関係します。

また、最初にお話ししましたが分離不安の問題を解決するのは簡単ではありません。

飼い主さんが独学でしつけを進めていくにはハードルが高いでしょう。

地味な対応やトレーニングが必要となる上に、すぐに結果が出ないのでモチベーションを保つのが大変なのです。

出来るだけトレーナーのアドバイスを受けることをお勧めしますが、このページもぜひ参考にしていただけたらと思います。

お問い合わせは

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大阪市平野区平野北1-6-27

080−3834−6607

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