犬を叱ることの難しさ
今日は何回愛犬を叱りましたか?
また、それはどうして叱ったのでしょうか?しっかりと愛犬にこちらの言い分が伝わっているでしょうか?
今回はキャバリアのペロちゃんのお家へ初訪問しました。
お家では『トイレのしつけ』と『要求吠え』にお困りとのことでしたが、トイレのしつけを通して叱ることの難しさを知ることができます。
叱ることの難しさにはいくつか理由があるのですが、その一つが伝わりづらいということです。
ペロちゃんの現状を詳しくお聞きすると以下のような項目が出てきました。
そして、失敗時には鼻を近づけて叱っているとのことでした。
最近は失敗時にこちらが「あっ!」と言うとソファ下に逃げるようです。
この鼻を近づけて叱る対策は以前からされている方が多いのですが、実際この方法で上手くいった事例を聞いたことがないので私自身はお勧めしていません。それは上記でお話しした”伝わりづらさ”からなのですが、大きく分けて2つあります。
多くの場合で叱られた犬は正解が分からずに、飼い主さんの目の前でしようとはしなくなってしまいます。
実際にトイレをする場面を見なくなると褒めることも、叱ることも、移動させることも出来なくなり、しつけはさらに難しくなってしまいます。
こういうところから、トイレについては基本的に叱ることをお勧めしていません。
やはり失敗に対してはリアクションを取らないこと、その分成功しやすい環境づくり(しやすいタイミングでサークルへ戻すなど)をして、成功時にはしっかりと褒めてあげることが大切であり、それでも十分に教えていくことができます。
たくさんの成功体験を積み、たくさん褒めてあげてくださいね。
基本的なトイレのしつけは『トイレのしつけのすべて!』も参考にしてくださいね。