散歩中の吠えはこちらへ集中させて防止しよう!

201507293初めての訪問となる『はるちゃん』のご自宅へお伺いしました。
”はるちゃん”は現在9歳のトイプードルで、5歳の時にお家に来ているわんちゃんです。

犬嫌いからくる散歩中の吠えにお困りで問い合わせがありました。他犬や他人に恐怖を感じた場合、自分に近づけないように吠えます。

散歩中には様々な人や犬とすれ違いますが、しばしば誤解が起こります。
とくにこちらが吠えようと吠えまいと過ぎ去っていくものですが、自分が吠えたことで離れて行ったのだという誤解を生むことが多いのです。

怖がりな犬にとって、自分の吠えによって怖いものが離れればそれは大きなメリットですので、次に会うものに対しても同じかそれ以上に吠えるようになります。

散歩中の他犬に対しての警戒吠えを止めさせるには吠えさせないことが大切なので、愛犬がどのくらいの距離まで近づくと吠えるのか、どんなおやつであればこちらに意識を向けられるのかなど、愛犬のレベルをしっかりと調査する必要があります。


はるちゃんのレッスンで最初に気になったのは引っ張り癖です。
飼い主さんよりも前をどんどん歩き、周りをしきりに気にしているのです。
この状況では他犬を発見した時に吠えるのも無理はないでしょう。

9歳という年齢を考慮して、引っ張り抑制のトレーニングをしっかりといれずとも、リードの長さは短くし、アイコンタクトの練習はしたほうが良いです。

ちなみに、散歩時のリードの引っ張り問題につては『散歩中の引っ張りを直そう!』を参照ください。

レッスンの中で他犬とは10匹近く会うことができました。
結局吠えにつながってしまったのは大型犬のゴールデンレトリーバーに出会った時で、それ以外の他犬に対しては吠えずに我慢出来たのです。

飼い主さん曰く、いつもと比べてかなり良かったようですが、実際に吠えていないのは事実なのでトレーニングを積むことでより安定して吠えないようにできるでしょう。


はるちゃんの場合、すでにアイコンタクト(目を合わせる)が要所要所でよく出来ていました。
散歩のしつけにおいて”アイコンタクト”は超重要課題であり、この部分がしっかりと出来ていれば引っ張りの抑制、吠えの防止、拾い食いの防止など、様々な利点があります。

もしも散歩のしつけにお悩みの方は、最初は人通りの少ない場所で名前を呼んでみてこちらを向いたら褒めることから始め、徐々に人の近くや遠巻きにでも犬の見える時など、様々なシチュエーションでこちらを向けるように練習していくと良いでしょう。

人と同じように犬も精神的にその日によってムラがあるものですから、
大切なことは吠える経験をせずにやり過ごす経験を積み、自信を持たせることです。
そのためには無理に近づく必要はありません。
遠巻きにでも構わないので、他犬を見た段階でこちらに意識を向ける練習を行いましょう。

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