犬の吠えるについて注意すべきポイント
ドッグトレーナーの仕事をしていると、最も多い問い合わせ内容がこの”吠え問題”です。
確かにトイレや甘噛みなどもあるのですが、吠え問題は飛びぬけて一番多いです。
おそらく、トイレや甘噛みは書籍や知り合いの人などから聞いた情報で試してみると解決したということも多いのでしょう。
これはあくまで私的見解ですが、吠え問題のお問い合わせが多いのは書籍や多くの情報だけでは解決しないところにあると思います。
それは「吠える」と一言で言っても、警戒吠えや要求吠え、興奮吠えなど様々な意味があり、それに応じてすべき対応も全く異なるからです。
吠える理由を知ろう
愛犬が吠える問題を抱えている場合に、最初にすべきことは”吠える理由”を知ることです。それを知るには下記に沿って考えてみると良いでしょう。
いつ吠えますか
愛犬はいつ吠えるでしょうか。
チャイムが鳴ったら?サークルに入れられたら?朝だけ?
どこで吠えますか
どこで吠えるのかも重要なこと。
窓の近くですか?散歩中ですか?
だれかそこにいますか
犬が一人の時だけ吠えますか?
近くにいる誰かによって変化はありますか?
どのくらいの間吠えていますか
1回にどのくらいの間吠え続けますか?
途中で吠えるのを止めますか?
どのように吠えますか
興奮していますか?
不安そうですか?怒っているようですか?
多くの人が誤解しやすい点
多くの人が誤解しやすい点として、おやつの使い方があります。
吠える理由として多い、警戒吠えと要求吠えに当てはめてお話しします。
要求吠えをしている時には話しかけたり、おやつをあげて止めるということはするべきではありません。
それは要求が通ったこととなり、再度要求を通すために吠えるようになるからです。
では、警戒吠えに対しておやつをあげるのはどうでしょうか?
苦手な他人を目の前に追い返そうと吠える犬に対しておやつをあげても、吠え自体が強化されることは私は要求吠えと比べて低いと認識しています。
それよりも”警戒吠え”については、必要以上に吠えさせないことと、警戒する標的に対して良いイメージを付けていくことが大切といえます。