セカンドオピニオンを今一度考えませんか?

IMG_8639セカンドオピニオンの重要性について改めて考えさせられることがあり、これはみなさんにとっても重要なことだと感じましたのでここで共有したいと思います。

今回のレッスン、トイプードルの”のあくん”は先天性のレッグペルテスを患っています。

レッグペルテスとは大腿骨頭への血行が阻害され、骨頭が壊死してしまう病気で、いわば放っておくと足が腐ってしまいます。
まだ幼い頃に一度手術を受けてその後は経過観察をしていました。

これは一昨日のことです。
その日、朝から犬連れバスツアーに飼い主さんとお出掛けしていた”のあくん”ですが、お家に帰ってからの様子が普段とは異なるとのことで私までご連絡がありました。どうやら足を上げたままにしていて、大好きなボール遊びも2.3回しかしないとのこと。

つい最近にも普段通っている病院で診察を受け、足にはとくに問題はないとの診断を受けていたようですが、明らかに様子がおかしいため、念のため大阪市内の大きな病院をご紹介して診察を受けていただくことにしました。

診察の結果足を上げる症状の原因は、以前の手術の甘さによるもので、状況が悪化して足に痛みがきているとのことでした。
骨の削り不足と筋肉の縫い合わせが悪く状況が悪化したようです。

ちなみに今週末、手術を行うようですがすでに手術を施しているためかなり難しいものになるようです。

今回は早い段階で気づくことができれば良かったのですが、普段通っている病院は、有名で大きく、遠くから来られる方も多い病院で、検査装置もある程度揃っていたため、こちらは気にしつつも多少の安心感があったことは事実です。

逆に今回の足上げサインがなければ現時点でセカンドピニオンにお願いすることもなかったかもしれません。
今回のケースを踏まえて、少しでも気になることがあれば別の病院を検討すべきだと”のあくん”が教えてくれたように感じます。

もしも愛犬に気になる行動が見られたり、長引いている場合は一度他の病院での診察をお勧めします。たとえ普段通っている病院が大きくても例外ではありません。

人の医者が内科や歯科、皮膚科などと別れているように、獣医師にも得意分野、不得意分野があるものです。(実際に獣医さんも認めていますし)

セカンドオピニオン、今一度愛犬のために考えせんか?
今回”のあくん”は足の痛みに耐えていたことでしょう。実際、痛み止めを飲むと足を下ろして歩くようになったとのことです。

犬は本来痛みに強い動物で、あまり大っぴらに表現しません。
普段とは違った些細な動きをこちらがいかに見つけてあげられるかが重要です。

あなたの愛犬にはそういった動きが見られませんか?
今一度観察してみましょう。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ