物音吠えは必要以上に吠えさせないことで改善できる
外から聞こえる犬の声や子供の声、あるいはお家の中から聞こえる洗濯機の音などに対して吠える問題で困っている方はとても多いのです。
こういった問題は生後5〜7か月を過ぎた頃から徐々に反応が見られるようになります。これまでは好奇心でいっぱいだった子犬に、これから生きていくために必要な”警戒心”が芽生え始めることに起因します。
ひどくなってくると、早朝の新聞配達の音などにも反応するようになり、皆さんの想像以上に大変な問題となることもあります。
犬がどうして物音に吠えるのか、また、その吠えを改善するために私たちはどのような対策を取るべきなのかについてまとめました。
どうして物音に吠えるのか
物音に対して吠える要因として多いのは”その音事態に警戒している”、もしくは”その音とその後に起こる怖い事柄とを結びつける”ことによるケースです。
犬の声や雷などに吠える原因の多くはその音事態の警戒心からであり、、チャイムに対して吠えるのはチャイム音とその後に苦手な人が来ることを結びつけた結果といえます。
その音が何を意味するのか、その後どういったことが起こるのかということを犬はあっという間に学習します。
まずはどんな音に対して吠えるのかを知りましょう
物音吠えを解決していくためには、最初に”どの音に対して吠えるのか”について知ることが欠かせません。
犬の声なのか、救急車のサイレンなのか、その犬によって吠える原因となる音は様々です。
まずは愛犬をよく観察して、どの音に対して吠えるのかを知ることから始めましょう。
物音吠えは必要以上に吠えさせないことが重要
今回の物音吠えに関しては放っておくと多くの場合、現状よりも音に対しての吠える反応が早くなったり、より強く吠えるようになったりとひどくなるケースがほとんどです。
そのため、必要以上に吠えさせないことで刺激となる音に対して鈍感にさせることが重要です。
上記のように必要以上に吠えさせないために、吠えた時には『おいで』などと言い、こちらへ呼び戻すようにします。
犬がこちらに来たらすかさずおやつをあげて褒めることで、”こちらに来ると良いことがある”ということをしっかりと教えましょう。
ちなみに、おいで(呼び戻し)は下記の動画のように”手にタッチをする”ことを教えておくと戻って来やすくなります。
”物音=吠える”を”物音=仕事”に変えて吠えなくする方法
物音吠えを改善していくためには、日々15分ぐらいの”物音の関連付けを変えるトレーニング”をするべきです。
物音に吠えるということを繰り返していると、あっという間にその行動は習慣化されます。その”物音=吠える”という行動を変えていくのがこのトレーニングを行う意義です。
次の動画をご覧ください。
この動画ではチャイムが鳴ったら、「マット」と指示をしてマットでふせをすることを教えています。
このように、チャイム後の行動を”吠えるから”マットでふせる”行動に替えることができます。
今回は代替え案に”マットでふせる”ということを教えているのですが、”おいで”でも構いません。私は”ふせの状態”が落ち着き効果もあるので、”マット”や”ハウス”を活用することが多いです。
この練習には何度も練習する必要がありますが、1日15分しっかりと練習すれば少しずつ反応が変わってきますよ(^ ^)
まとめ
- 物音に対して吠える要因として多いのは”その音事態に警戒している”、もしくは”その音とその後の怖い事柄とを結びつける”ことによるもの
- まずは”どの音に対して吠えるのか”について知りましょう
- 必要以上に吠えさせないことで刺激となる音に対して鈍感にさせることが重要
- 必要以上に吠えさせないために、吠えた時には『おいで』などと言い、こちらへ呼び戻すようにする
- ”物音=吠える”を”物音=仕事”に変えて吠えなくすることができる