犬の吠え問題は長い目で見て、小さな成長を褒めて!

IMG_8269犬の吠え問題にお困りの方は多いことと思います。
私も多くの吠え問題でお悩みの方の家にお伺いして大変さを肌で感じています。

吠える犬の多くは警戒吠えであり、私が初めてお家へお伺いするとそれはそれは必死に吠えて訴えてきます。

この子たちは怖くて必死なのです。
だからこそ、飼い主さんから「ダメでしょ!」「こら!」と言っても止めない。
それどころではないから。

こういった光景を見るたびに少しでも警戒心を和らげてあげたい思い日々奮闘していますが、こういった警戒心を和らげるのには時間がかかり、大変な労力を伴います。

今回が初めてのレッスンでもあるココちゃんは、人も犬も苦手なわんちゃんです。
初回レッスンの様子は下記をご覧ください。


今回が初めての訪問となるココちゃんは、現在3歳のチワワちゃんです。
ご飯は早食い防止用のお皿を使うほど、食べることへの意識はかなり強いわんこです(笑)

私がお家へ到着し気配を察知すると吠え始めました。
私が椅子に腰掛けて状況が落ち着いてからも吠え止む気配がなかったので、試しに一度飼い主さんに部屋から出てもらうと吠えなくなりました。

これは、飼い主さんという後ろ盾がいなくなったことで吠える余裕がなくなったのです。
怖がりな犬は飼い主さんに依存していることが多く、飼い主さんが近くにいると吠えが強くなる傾向にあります。こういった犬の場合、飼い主さんから離れている方が成長が早いです。

話は戻りますが、吠えなくなったところをみ計らない、おやつを近くに落としてみるとすぐに食べてくれました。すぐには私の手からは食べられませんでしたが、少しすると私の手からでも食べることができ、「おすわり」や「ふせ」の指示にもしっかりと応えたのです。

怖がり犬の成長は少しずつなものです。
飼い主さんが小さな成長を見つけてあげて褒めることが欠かせません。

お話を聞くと、これまで来客者がお家へ来ると帰るまでずっと吠えていたようなので、今回のケースでは吠えなくなっただけでも素晴らしいことなのです。
これを飼い主さんは認めて褒めてあげることが大切です。

飼い主さんが部屋に戻ってきても吠えなかったので、リードを飼い主さんへ戻すと再び吠え始めました。私や飼い主さんとの距離感、リードを持っている人で大きく気持ちが変化するのが分かりますね。

犬の精神状態は人のように安定はしておらず、一瞬一瞬で変わっていきます。
この変化を気づいてあげられる飼い主を目指したいものです。

さて、基本的に怖がりな性格で、物音にも敏感なココちゃんはお話を聞くとチャイム吠えが一番ひどいようで、人が立ち去ってからの余韻が長く、少しの間玄関の方を気にします。
余韻が長いのはそれだけ警戒心が強いということの表れ。

最初に幾つか罰を使ってみたものの効かなかったので、おやつをあげる練習にすぐに切り変えました。思っている以上におやつの食いつきが良かったので、何度か練習していると流れが分かってきている様子でした。

まだ3歳ですし。頑張り次第で現状よりも改善できるはずです。
これから頑張っていきましょう。

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